旧セロー(3RW1)


昨年お亡くなりになった、’89式セロー(セル初期型)の仕組みです。
長いこと主力機として活躍していましたが、2001年末にミッションが
逝ってしまい、リタイアとなりました。
古いバイクなので何とか活を入れようと、いろいろいじってましたが...
結論
 新しいセローはイイ!

○バクダンキット

これは結構有名ですね。
でも付けたいきさつが、何か後ろ向きで申し訳ないんですが
マフラー同様「中古で安くしとくよー」って言われて...
とはいうものの、体感的に効果はあります(断言)。
(ベンチで計った訳じゃないので、パワーが上がるとか言えません)
アクセルを開けたときに、ぐぐぐっというパワーの出方になります。
ノーマルセローのひゅるるるーという軽いフィーリングが好きな人にはお勧めしませんが。
トルクが厚くなると言うのか、とっさのときに粘ってくれます。
 

○マフラー

   本当は変えるつもりは無かったのだけれども、ある日排気音がでかくなり、調べてみたらエキパイと
マフラーの継ぎ目付近でマフラーが腐っていた。
ノーマルが一番とのポリシーがあったため、ノーマルマフラーの新品を買うつもりだったが、行きつけの
お店で悪魔のささやきに負け、中古のRSV2(ラフ&ロード製)を買ってしまった。
社外パーツにしてはかなり静かな部類とは思うが、私にはノーマルが基準なので、やっぱり音はでかい。
でもまあ軽くはなったし、結構丈夫です。

○CMPクラッチ
 CMPクラッチ板はアルミ特殊コーティングをしたものです。
鉄製のノーマル比べると、重量は約3分の1。耐久性も向上(と謳われてる)
使ってみたところ、回転マスが減少したためか、レスポンスが向上し
切れ、繋がりともにシャープで満足のいくものでした。
なんで過去形かというと、ミッション焼き付いたときに、
一緒にお亡くなりになってしまったのでした(^^;)
その他の出費のため、今はノーマル使用です。

バランサを外した

  バランサとは、簡単にいえば、エンジンの中でおもりをぐるぐる回して、エンジンの振動を打ち消す仕組みです。
私も実物は今回初めて見たのですが、結構重いものです。
こいつを、クランクと同じスピードで回し続けているわけですから、外すとレスポンスが上がると言うのも納得。

これがバランサです

レアルエキップのエンジンチューニングの項目にも入っています。
これを外すためにはケースを割る必要があります。これだけのためにそれはやる気になりませんね〜
私は、たまたまミッションを焼き付かせてしまったので、ついでにやってみました。
さて肝腎の乗り味ですが、ピックアップはかなり鋭くなります。
が、セロー特有の「とことこ感」はあまりなくなります。
エンストしやすいので、クラッチを多様して、回転の高いところを使わなければ
なりません。スピードは出しやすくなりますが、足回りがついてきません。
トレッキングや林道には?です。ロードオンリーならいいかも(^^;)
やるなら、足回りもトータルでやらないと厳しいですが、セローの良いところを
失う覚悟が必要です。
わたし的には、ひねくれ者なので乗りにくいのも楽しかったりしますけど(^^;)
そして舗装路では...か、痒い!!!手のひらが痒い!
振動が結構でます。もうこのバイクは長距離にはきついかも...。

ドライブチェーン

DID製のX−RINGのものに変更してあります。
通常のOリングに比べて、きわめて抵抗が少ない※のが特徴です。
チェーンを手に持つと、ちゃんとだらーんと垂れ下がります。(^^;
ガギガギに堅くなったりしない分、普通のOリングチェーンより、チェーンやスプロケの寿命も長いようです。
そしてなんと言ってもセローのようにローパワーマシンではロスの低さがうれしいです。
交換してすぐに、レスポンスの向上が体感できます。ちょっとビックリします。
多少値段は高いですが、この性能と耐久性を一度味わってしまうと、元のOリングチェーンには戻れません。

※普通のOリングの断面がO型であるのに対し、このチェーンはX型の断面をしています。
 このためリングとプレートの接触面積が小さく、摩擦抵抗が小さいという仕組みです。

フロントブレーキホース

 ステンメッシュに替えてあります。
これも積極的にどうこうではなくて、ノーマルホースの劣化でタッチがぐにゃぐにゃに
なってきたのを機会に変更。
別に効きが良くなる訳じゃありませんが、応答性が良いのでグニャグニャホースよりは
使い勝手は良いです。

クラッチワイヤ
 ノーマルのワイヤのアウタが折れてプラプラになってきたので
ついでに青いステンレスワイヤに交換。
新品ノーマルの感覚が分からないので、はっきりした御利益は分からないが
注油のサイクルが長くても重くなりにくいようです。


クラッチレバーロック
 
 クラッチレバーを握った状態で固定しておけるパーツです。クラッチレバーを握って、人差し指でレバーロックを下げてやるだけでOK。
解除はクラッチレバーを握り直すだけです。
結構有名...なのかな。
 
でもこれはとても便利。レースで、ツーリングで、街乗りで...クラッチを握っていたくない(握れない)が
さりとてニュートラルに入れたくない(入れられない...
そんなときかなりの御利益があります。
コストパフォーマンスは抜群だと思う。(いくらだか忘れた)

 
 
ステップ

 
 セローの(特に古いモデル)ステップはとても小さいので、すり減って山が無くなったのを機会に
ワイドステップに変更しました。市販品も出ているようですが、私のは南小泉ホンダ(仙台市)さんで
何かの(忘れた)を加工して付けてもらいました。疲労度の軽減や、コントロールのしやすさなど
スタンディングで乗る機会の多い人には効果絶大だと思います。お薦め。


キックスタータ

 以前、エンデューロ中にセルの回りが怪しくなり、冷や汗をかいたことが
あったので、純正のキックセットを取り付けました。
説明書が付いているので、その通りに付けるだけですが
クラッチハウジングのセンターナットを外す必要があるため
特殊工具がないと大変です。大変でした。
 しかしながら、常々キック始動になれておかないと、いざというときコツがわからず
あんまり意味がなかったりもします。
エンジン暖まってると、ほんとかからないです。いやマジで。
慣れれば関係ないんですがねぇ。
 
  
ヘッドライトバルブ

 3RW1のノーマルバルブは30W/30Wと暗い上、AC点灯のためエンジンの回転が低いと
暗くなります。さらに発電機の容量も小さく、大容量のバルブは使用できません。
仕方ないので、高効率バルブを付けましたが、これはなかなか良いです。
バッテリー点灯にはもちろんかないませんが、アイドリング付近でもそこそこ明るく、効果を体感できます。
でもやっぱり夜の林道は怖いです。
 
 


リアブレーキ


  ドラムブレーキ車では、定番の変更点です。ノーマルではリンクや、ブレーキカムレバーは下側に付いています。
このままでは、深い轍などで引っかかってしまうのでスイングアームの上側に
付けなおしてています。
 


リアウインカー取付変更


 ノーマルのリアウインカーはスタックバーに溶接されたステーに取り付けられており
これはこれで転倒時も破損しにくく、いい場所ではありますが
私の場合、使用上2つの問題点がありました。

1. リアに荷物を積んだときウインカーが隠れる。
2. エンデューロなどでウインカーを取り外した後、鋭いステーが残ってしまい
  処理が面倒。

ナンバープレートステーに共締めするかたちでウインカステーを新設する方法を教えてもらい
元のステーは切断しました。
ステーは、職場に転がっていたアルミ製のものを加工して使用しました。
ふつうは市販のL字ステーを使うのがよいでしょう。
また、ウインカーの電源ケーブルの長さが足りなくなるので、延長ケーブルを
作成しました。

 
ハンドル

 アルミ製(RENTHAL)に換えてます。私は体格が小さいので左右を1.5cmずつ切りつめてます。
切るときは切りすぎに注意しましょう。
オンでは良くてもダートにいって死ぬ思いをします。<一度失敗した人
 

 
タイヤ(IRC TR011 TOURIS)

 エンデューロ競技のときはミシュランのコンペ3をはいていましたが。
現在はIRCのTR011 TOURISTです。
これは、誰にでもお勧め!とは言えませんが(どのタイヤだってそうですが)
セローで山へ行く人なら、1度は履いてみる価値あり。
岩系の路面でのグリップは最高。トライアルタイヤ特有のサイドウォールにより
サスストロークが大きくなったように快適な走行感が得られます。
ぬるぬる路面は、ブロックパターンのせいもあって、エンデューロタイヤと比較すると
多少走り方にこつがいりますが、走破性は決して低くはありません。
ただし、空気圧を下げた状態で真価を発揮するタイヤなので、チューブ式の場合
ビードストッパを造設するなどの対策が必要と思われます。
それと、タイヤの直径が大きくなるので、そのままではタイヤとスイングアームが
干渉したり、チェーンの長さが足りなかったり
そうでなくても、クリアランスが小さすぎて泥詰まりを起こす可能性大です。
ノウハウのあるお店にお願いしたほうが良いです。


軽量化      

 
改良点
  ・ ナンバープレートホルダをアルミ化   
  ・ タンデムベルト
  ・ 車載工具&ボックス
  ・ タンデムステップ
  ・ ヘルメットホルダー
  ・ マフラー
 
 

ナンバープレートホルダをアルミ
 鉄製で結構重く、しかも重心から遠い場所にあるので、アルミ板で自作。
フェンダーへの直付けは、みっともないし、プレートの角度によっては違反にな可能性があるので×。  

 
タンデムベルト

  軽量化というより、邪魔だから外します。
 これはシートを外してベルトを留めているボルトを取るだけです。
 最近のセローは最初っからついてませんね。
 
 
車載工具&ボックス

 バイクを買ってまもなく、工具を林道で落としてしまい、それを機にステーごと、とっぱずしてしまいました。
どのみち携帯工具はきちんとしたものを持ち歩くことにしていたので、常に背負って歩いてました。
この方法だとバイクは軽くなりますが、体は重いです。

 

タンデムステップ

 タンデムステップは使わないことに決心して外してしまいます。
ステーも結構重そうだったので、フレームから切り落としてあります
 
ヘルメットホルダー

   ホルダーを外した後に残る、フレーム側のステーも外したいときは、プライヤーか何かでつかんで
何度も折り曲げるととれます。当然2度と付つきませんが。
 
マフラー

   本当は変えるつもりは無かったのだけれども、ある日排気音がでかくなり、調べてみたらエキパイと
マフラーの継ぎ目付近でマフラーが腐っていた。
ノーマルが一番とのポリシーがあったため、ノーマルマフラーの新品を買うつもりだったが、行きつけの
お店で悪魔のささやきに負け、中古のRSV2(ラフ&ロード製)を買ってしまった。
社外パーツにしてはかなり静かな部類とは思うが、私にはノーマルが基準なので、やっぱり音はでかい。
でもまあ軽くはなったし、結構丈夫です。<これ大事